本日、3月2日は2月24日に実施された「都立高校一般入試」の合格発表日。受検した生徒たちからの合格連絡に胸を安堵しています。とりわけ部活引退後も、受検の直前まで宿題をしてこなかったり、遅刻の多かった9中・浅間中の男子2名が無事志望校に進学できることは至上の喜びで、自分自身の存在価値を確認するとともに新年度への活力となります。 *都立共通問題5教科を昨日までに解き終えての私が感じた本年の入試問題の特徴をあげておきます。①5教科とも例年と出題形式・内容においておおきな変更はありません。ただ、全体的に問題の難度が国語・理科以外は易化しているように思います。②国語は選択肢の文面が長くなり、より丁寧な読み取りが必要です。5番の古文とその説明文は昨年より難化。③数学は大問3・4の問2の②・5の問2いずれもここ数年の中で一番易しいと思います。④英語はリスニングの記述問題が2問→1問に減り、選択問題が3問→4問になりました。グループ作成の高校と共通の出題なので、近年、難化傾向にありましたが意外でした。英作文は模範解答例のように文面を受け取って書けた生徒は少なかったのではないでしょうか。⑤理科・社会もグループ作成の高校と共通なので昨年までは難度の高い問題が3~5問ぐらいは出題されていたのですが、今年は少なかったように思います。理科の石油精製の沸点が灯油より重油の方が高いという問題は意外だったのではないでしょうか。社会の文章記述が3問→2問に減り、1問は地図上に移動経路を記入に。*対策としては「都立Vもぎ」や「都立Wもぎ」を8月以降、月1回のペースで受けたり、「Vもぎ」の前年度問題の演習が最も有効ですが、ただ受けるだけでは意味がなく、間違え箇所の理解・復習・暗記が重要です。もちろん、英語・理科・社会は出題形式は選択肢が80%ですが、地道な学力の積み重ねが不可欠です。中学での定期テストの復習を毎回きちんとして完全に理解していくことが大切です。 塾長 土屋和広