昨日、都立高校一般入試の合格発表がありました。42719人の受験者に対し31006人の合格者。
全日制実質倍率は1.38倍でした。昨年比0.06倍減とはいえ、普通科はほぼ前年並みで
男子1.44倍(前年度1.46)女子1.47倍(同1.47)でした。
倍率が大幅ダウンしたのは単位制・コース制1.32倍(同1.43)、商業科1.04倍(同1.15)、
工業科1.08倍(同1.19)、総合学科1.17倍(同1.34)でした。 普通科を目指す場合の難度は相変わらず
高倍率ですから受験生の皆さんはしっかりとした準備を継続的にしていく必要があります。
本年の入試問題を解いての所感
国語-漢字の読み書きは例年通り小学校での習得内容で紛らわしい読み書きを出題(難度は例年並み)
文章題も例年通り、物語文・論説文・古文や漢詩に関する対話文と文章の3題構成
-例年どおり文章を丁寧に読み、要点部分を見つけ、選択肢の差異を丁寧に見極める解く問題
200字作文以外記述問題はありません。(2~8年前は作文以外に20字前後の記述が1~2問の出題)
数学-作図1問、証明2問をはじめ例年同様の各単元の問題配置で問題の難易度は易化しているように思います。
特に証明2問・作図はここ数年で最も易しかったように思います。
英語ー出題形式は昨年と同じ。リスニングの返答記述1問と3文英作文以外はすべて記号での選択と並べ替え1問。
国際交流とAIに関する文章読解は時代の潮流の出題になっていますが、設問の難度はここ数年易化しています。
理科ー例年通り大問6題編成ー物化生地4分野まんべんなく出題。生物・地学は典型的な問題で正解率が高かったと思いますが、
化学の水溶液と金属・物理の電流と磁界は久しぶりの出典で9~1月の都立模試等で一度は出てくる出題ですが完全理解
が難しい単元で点数差が開く設問でした。全体的には昨年と同じくらいの平均点と想定しています。
社会ー地理3問、歴史1問、公民1問、融合問題1問の6問構成。記述問題が2問以外はすべて記号(重要語句・年号の記述はない)
の昨年同様の解答欄。グローバル化の傾向を受け世界地理の出題が増えました。設問は選択肢の違いがはっきりした問いが
多く例年より易しかったと思います。ただ、記述は例年2~3の要素を書くことが多かったのですが、今年は最重要点を
書いていない答案は他の要素がかけていても〇にはならなかったのではないでしょうか。
あくまでも私が、授業を担当したり教材選定の関係で例年同様、入試問題5科を解いての所感です。
*得点力の向上への対策は都立模試(Vもぎ・Wもぎ)を6~1月の間に5回は受け、テスト後しっかり復習することです。
*模試で高得点を取る練習も当塾カリキュラムには含まれています。*独自作成校の対策も志望する生徒には実施しています。
2018・3・2 塾長 土屋和広