東京都教育委員会のHPより東京都の都立中の応募状況が確認できます。近隣の中学の一般受検応募倍率の状況は、武蔵高校附属中3.09(昨年3.21)倍、三鷹中等教育学校5.90(5.63)、立川国際中等教育学校5.09(4.62)、南多摩中等教育学校4.24(5.06)で、都全体では4.66(5.13)倍となっています。合格者は募集定員しか発表しません(手続き状況により補欠合格で補充)のでこの倍率がほぼ実質の受験倍率です。
ここ数年、一部中学を除くと低倍率になってきているのは、問題の難化と短期間の準備学習では到底、合格は難しいということが周知化されてきているからと思われます。三鷹中等教育学校は大学受験実績がよかったことが一因です。どの中学も文章の読解力、表やグラブを見ての記述力、計算の正確さとスピード、理数系の問題へのひらめきが不可欠で、かなり入念な準備をし、時間内(各検査45分)処理のスピードを育成する必要があります。学校の成績も25%の比重で加味されますが、こちらは優秀な学校成績の生徒がほとんどなので差はでません。
私立中受験は努力と毎日の学習の積み重ね・定着により志望校を上げていくことはできますが、都立中の受験問題で生徒の目に見える学力向上を推進するのは指導の専門家でも難しいといえます。