都立一般入試の共通問題で高得点を取るには、英語・国語は特にスピードが要求されます。
理科・社会は学校での定期テスト対応の学習以外に、模試を有効活用しての演習が有効です。
本年の都立高校一般入試の合格発表は3月1日にありました。41690人の受検者に対し30994人の合格者。
全日制実質倍率は1.35倍(昨年は1.38倍、一昨年は1.44倍)でした。昨年比0.03倍減とはいえ、
普通科の倍率は男子1.41倍(前年度1.44)女子1.41倍(同1.47)と高いので日々の継続した準備が必要です。
なお、商業科1.01倍(同1.04)、工業科1.09倍(同1.08)、農業科1.23倍(同1.21)でした。
本年の入試問題を解いての所感
国語-漢字の読み書きは例年通り小学校での習得内容で紛らわしい読み書きを出題(難度は例年並み)
文章題も例年通り、物語文・論説文・古文を交えた対話文の3題構成
-例年どおり文章を丁寧に読み、要点部分を見つけ、選択肢の差異を丁寧に見極める解く問題
200字作文以外記述問題はありません。(3~9年前は作文以外に20字前後の記述が1~2問の出題)
数学-作図1問、証明2問をはじめ例年同様の各単元の問題配置で問題の難易度はここ数年、易化しているように思います。
大問2・3・4・5の最後の問いは例年難しいのですが、今年は2・5は易しかったと思います。
英語ー出題形式は昨年と同じ。リスニングの返答記述1問と3文英作文以外はすべて記号での選択と並べ替え1問。
国際交流とリサイクルに関する文章読解の選択肢の設問は易化していますが、英作文は難しかったと思います。
理科ー例年通り大問6題編成ー物化生地4分野まんべんなく出題。1の7つの小問は典型的な問題で正解率が高かった
と思いますが、3の地震・5の化学の計算問題は9~1月の都立模試等で一度は出てくる出題ですが完全理解が
難しい単元で点数差が開く設問でした。全体的には昨年より5点ぐらいは高い平均点と想定しています。
社会ー昨年同様、地理3問、歴史1問、公民1問、融合問題1問の6問構成。記述問題が2問以外はすべて記号
(重要語句・年号の記述はない)の昨年同様の解答欄。グローバル化の影響で世界地理の出題がここ数年増えています。
設問は選択肢の違いがはっきりした問いが多く昨年同様の難易度と思います。ただ、記述はここ数年のなかでは一番易しか
ったと思います。。
あくまでも私が、授業を担当したり教材選定の関係で例年同様、入試問題5科を解いての所感です。
*得点力の向上への対策は都立模試(Vもぎ・Wもぎ)を6~1月の間に5回は受け、テスト後しっかり復習することです。
*模試で高得点を取る練習も当塾カリキュラムには含まれています。*独自作成校の対策も志望する生徒には実施しています。
2019・3・8 塾長 土屋和広